平成最後の夜に徳美貸切夜間鑑賞に行ってきたレポ

平成31年4月30日
平成最後の夜に個人企画により徳川美術館様にて参加者35名による貸切夜間鑑賞に参加させて頂きました。

企画アカウント→ 徳美夜間鑑賞企画アカウント (@TB_sanpo) | Twitter

その時のレポ&感想になります。

 

【はじめに】
レポ主は2017年徳川美術館特別展「天下人の城」にて初めて本作長義を見てからすっかり虜になってしまった本作長義推し徳美好きマンですが、刀剣の知識は最近やっと学習する気になったばかりのペーペーです。
素人の感じたままの感想を書いているだけなのであしからず。詳しい方や鑑賞慣れした方から見れば鼻で笑うような内容です。初心者による初心者の為のレポ。初心者でもこれだけ楽しめるよ&今から刀剣にハマっても遅くないよ&ナイトミュージアムの雰囲気等をお伝えできたらと思います。

【注意点】
・35人という少人数貸切故に実践できた鑑賞法、ある道具を使用した鑑賞を話題に上げていますが、決して推奨しているわけではありません。ご理解頂けますようお願い致します。実践によるトラブルは当方一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
・あくまで第1弾のレポであり、これから企画されている第2弾とは異なる点が多々あるかと思います。企画主様や職員様にその点でクレームを入れないようお願い致します。

【貸切夜間鑑賞レポ】
・貸切でも基本は通常の美術館鑑賞マナーと同様です。黙々と展示物を楽しみます。貸切にあたって特別気にしないといけないのは時間厳守!貸切の終了時間に絶対遅れないことですね。
・主催者様にて点呼、徳美職員様より入場開始の案内を受けていざ入場!何度も訪れた場所ですがナイトミュージアムの雰囲気にドキドキします。
・コインロッカーに荷物を預け、音声ガイドを借りた後展示室へ。
※これらを使用可能かについては第2弾では調整中との事です。
・最初は勿論推しの本作長義からと思いましたが、人気&第1展示室なこともあり中々の人がいたので、後ろから少し見た後、第3展示室の南泉一文字の号由来となった南泉斬猫図を見てから旧館を先に回ることにしました。
新館第2~5展示室はそろいぶみ期間中の昼間でもゆっくり見えますので是非お楽しみください。
・通常の名刀展鑑賞ルートと逆走で(これも割とルート縛りのない徳美だから&
少人数貸切だから出来ました)今回の名刀展のトリを飾る、徳美の看板刀剣!国宝・津田遠江長光を最初に鑑賞しました。
・津田遠江長光織田信長明智光秀→津田重久→前田家→徳川家へ伝来した刀剣。2020年大河ドラマ麒麟がくる」にも関連しますね。
レポ主の出身地岐阜県も戦国武将縁の地として盛り上がっております。

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貸切夜間鑑賞とはなんの関係もない写真。

 

・今回の展示は長光の刃文がとても見辛いのです。しかし貸切鑑賞終了後に原先生が話して下さったのですが、津田遠江長光は大変苦労されて時間をかけ照明・角度調整したが太刀姿で置くと、あれが精一杯だそうで刃文の見えるベストな配置には出来ないとのことでした。
その話を聞くまで、展示物は全てベストな状態で展示されていると私は思っていたので、職員様の苦労と美術館という沢山の人に見てもらう為の展示について考えるきっかけになりました。
・本作長義や後藤藤四郎も展示初日より見やすく調整されてるように感じたので、来館者が見易いように日々対応してくださってるのですね(感謝)
・その後は婚礼部屋に!千代姫様の婚礼品、後藤藤四郎&五月雨郷の2振りが並んで飾られている姿をじっくり鑑賞。
・そこで参加者のお一人しま様にとんでもない代物を見せていただきました。

 

 

これで五月雨郷を覗くと……なんか……なんか地鉄が……肌がすごい……(語彙力は失った)
この時、パピリオⅡ所有者のしま様に図々しくもあるお願いをして次の(本来は前の)展示室へ~
・そろいぶみ勢の南泉・鯰尾・物吉エリアは夜間鑑賞会でも大人気!
メモを取られたり、単眼鏡で覗いたり、ご厚意で本作長義講座が話題の原先生にお話を伺っていたり(貸切鑑賞セットに原先生は含まれておりません。完全にご厚意です。)
特に推しの方は昼間は列形成によるスムーズな鑑賞の為に長時間は間近で見られない分熱心に鑑賞されているようでした。
私は見計らって前が空いたときや、一言声を掛けてから見させて頂きました。(貸切中もお互い譲り合って鑑賞します。)
・その後じっくり他の刀剣を鑑賞しました。レポ主が見るのに夢中でメモを取っていないため(汗)特に印象に残った刀のみ紹介します。
★展示番号39番 
重要文化財 短刀 一庵正宗
音声ガイド有り
そろいぶみ最前レーンの終わり物吉の次に展示されています。徳美にある数多くの短刀の中で私は一庵正宗が特に好きです。単眼鏡で覗くとフワッと波打つような刃文が特徴的で直ぐ覚えました。(図録写真ではその波文が分からなかった……)
★展示番号16番 
重要美術品 太刀 無銘 一文字
南泉一文字が絢爛豪華な丁字の乱れ刃で知られていますが、コチラの一文字も負けておりません。せっかくなので一文字同士南泉と比べてみると面白いかも。
★展示番号7番 
重要文化財 打刀 池田正宗
音声ガイド有り
2018年の徳川美術館企画展「英雄たちの戦国合戦」で、北条伝来の刀:本作長義の隣に展示されていた伊達伝来の刀:池田正宗です。おかげでその時から印象に残っていました。
お前のような打刀がいてたまるか!で有名な?本作長義が当時隣だったせいか割とスリムに感じたのですが、今回の名刀展であらためて見ると、いやいや池田正宗も豪壮で威圧感のあるThe実践刀な打刀でした。隣の展示物によって印象も変わるのですね……。
解説にもある通り刃が欠けた部分があり「むしろそれが良い」と言われているのが特徴です。そろいぶみ期間中は、最前レーン内に入っておりそろいぶみ勢の前に登場します。レポ主イチオシ刀ですので是非ご注目頂けると嬉しいです。
・その後前述の通りとあるお願いをしたしま様と第一展示室へ戻ります!
そのお願いはパピリオⅡで本作長義を鑑賞させて頂くことです!我儘を聞いていただき本当に本当にありがとうございます。
今回の展示では本作長義の刃文を良く見るには基本スクワットなのですが、この時は少人数貸切なのもあり、膝を付いてパピリオⅡで覗かせていただきました。
(前述の2018年企画展では人がいない時を見計らって軽くしゃがんで長義を見た事はありますが、膝をついたのこれが最初で最後です;)
勿論昼間の通常展示ではスクワットまででお願いします。
展示物を照らす照明が丁度刀に当たる箇所に焦点を合わせると、本作長義の刃取りの上にブワッと湧き上がるような長義の幻想的な刃文が……こう……ブワッと……すごいブワッ……(語彙力をまた失う)
・終了時間も残り僅かという事で他にも長義好きさんと思われる方がぞくぞくと集まってきましたので、皆でパピリオⅡを使用して順番に本作長義を鑑賞しました。
・通常は展示室内ではお喋り厳禁ですが、本作長義の魅力、刃文や切先の事、研ぎが非常に広い事など参加者と鑑賞した感想をお話して共有出来ました。いつも一人で鑑賞をしていたのでとても貴重な体験となりました。
・徳美レポというよりパピリオⅡの紹介のようになってしまいましたね(笑)推奨している訳ではないのでその点はお間違いないようにくれぐれもお願い致します。パピリオⅡを使用しての鑑賞は新世界でとても感動したのですが、最近の徳川美術館や他施設のコラボ展示のように非常に混雑する場合、整列してスムーズな鑑賞が必要な場合には使用出来ないと個人的に思います。使用出来るとしたら今回のような少人数貸切又はかなり空いてる展示で一人じっくり鑑賞する時や、後方から邪魔にならないように覗き込む等でしょうか。何にしても道具を使用しての鑑賞はマナーと周りへの配慮、使用してもいいか心配な場合展示室内のスタッフさんに確認することですね。
・貸切終了時刻となり参加者全員で職員様にお礼を伝えてから、退館しました。その際にそろいぶみのお土産を頂きました(泣)
実は恥ずかしくてレポ主は今まで合言葉を言えてなかったので……とても嬉しかったです(泣)

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【最後に】
・平成最後の夜に素晴らしい体験が出来て感謝の気持ちでいっぱいです。
徳川美術館では初の個人による貸切企画ということで大変だったでしょうに企画立上げ&纏めて下さった企画主様、親切にご対応頂いた徳川美術館の職員様、素敵な時間を共有して下さった参加者の皆様本当にありがとうございました。
・第2弾が6月1日予定(仮)にて再び企画始動し現在参加者募集を行っております。詳しい内容や注意点は企画アカウントに記載されています。

【第2弾】徳美夜間鑑賞企画アカウント (@TB_sanpo) | Twitter

※追記:申し訳ありません。こちら既に定員に達していました;;

・第1弾の参加者は私のようなペーペーから、ものすごい刀剣博士・徳美ファン・徳美初来館という方まで非常に幅広かったです。そういった経験・知識の差に関係なく皆で鑑賞を楽しめるのも一つの魅力だと私は思いました。以前美術館の番組にて徳川美術館が紹介された際「丁寧に作られた美しいものを愛でる心が大切」と仰っておりました。歴史も美術品に何も詳しくない私ですがこの言葉を忘れないようにしたいと思います。
・興味があるけど自信が無くて迷っている~雰囲気が分からなくて不安~という方がいたら後押しになればという思いもありこのレポを上げました。少しでもご参考になれば幸いです。

 

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↑またくるね 


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↑そして令和1日目に早速また来ました。

 

【余談】
徳川美術館の夜間貸切についてはホームページでも紹介されております。
前例を作り成功させてくださった今回の企画主様以外でも個人貸切可能です。

貸切について | ご利用について | 名古屋・徳川美術館

・いつか私も長義好きさんを集めて貸切鑑賞会とかやってみたいな……なんて思ったり……思うだけです。
・今まで一人で綺麗なものを自分のペースで楽しんでいたのですが、お茶会&夜ご飯会で前述の通り幅広い層の参加者様とお話しして大変刺激になりました。
※第2弾はお茶会&夜ご飯会は無しで、貸切夜間鑑賞のみです。

 

それではここまで非常に拙い文章にも関わらず、お付き合い頂きありがとうございました!